名探偵は予測も上手? ソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手(22=創価大)が開幕ローテーション入りの目標実現に向け、キャンプからの調整プランを明確にした。「キャンプでは第2クールくらいから打撃投手ができたら、と。(後半には)紅白戦とかマウンドに上がれるようにしたい。(2月)25日くらいには実戦で投げられれば」と具体的に述べた。

 2月25日にはKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で侍ジャパンの壮行試合が組まれている。プラン通りに対外試合初登板となれば、球界のトップ選手が集まる代表チームと対決する可能性も出てきた。前日21日には合同自主トレで初のブルペン入り。変化球を交え24球を投げた。「初回にしてはすごく満足できました」という好感触で、調整の強度をさらに高めそうだ。26日からキャンプまでに「1、2回(ブルペンに)入れれば」とギアを上げる考えだ。

 入寮日に名探偵シャーロック・ホームズの単行本9冊を持ち込んだ「理論派」。目標とする開幕からの先発入りに向け、調整プランの推理にも磨きがかかる。オープン戦でも「先発ローテに入れるようにしたいです」。着実にプランを現実化させるつもりだ。【佐竹英治】