シーツ、マートンの再来や! 阪神4番候補の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)が30日、甲子園室内の打撃練習でフォームを初披露。ノーステップ打法で内外角をさばく柔軟な打撃スタイルは、アベレージ型で一時代を築いたマートンやシーツをほうふつさせた。歴代助っ人を見てきた嘉勢敏弘打撃投手(40)も大絶賛。明日2月1日のキャンプインが、ますます楽しみだ。
キャンベルが早くもベールを脱いだ。甲子園の室内練習場に現れると、ウオームアップの後にバットを握った。ノーステップ打法からシャープなスイングを披露。強引さは見られず、コースに逆らわずに打ち返すタイプだ。穴は少なく、ハイアベレージを期待できそうな雰囲気が漂っていた。 05年に不動の3番打者として岡田阪神を優勝に導いたシーツや、来日1年目の10年に当時日本新の214安打を放ったマートンの系譜を受け継ぐ男か。「(来日から)体も慣れてきたよ。キャンプが始まる前に、少しでも、こちらのスタイルに合わせていけたらいいね」。来日翌日の27日から、毎日甲子園に通っている。優良助っ人ぶりも含め、かつて阪神で一時代を築いたシーツやマートンをほうふつさせるシュアな打撃が期待感を抱かせた。
入団会見では、広角打法を持ち味に挙げた。周囲の関係者に言葉通りの印象を植えつけた。フリー打撃は65スイング。中井、嘉勢両打撃投手の投じた球を素直に打ち返した。オリックス時代の01年に70試合登板を果たした嘉勢打撃投手は、絶賛した。
「外角のボールを無理に引っかけたりせず、打ち分けていた。内角もスムーズにさばいていた。巻き付いて、面でとらえるようなイメージだった。大崩れしないかもしれない」。
日本では外国人打者に対し執拗(しつよう)な変化球攻めなど弱点を徹底的に攻める。キャンベルの打撃スタイルは環境に適応できる要素を秘めている。
あす2月1日のキャンプインは米国よりも2週間以上早い。それでも、キャンベルは問題にしなかった。「体はできている。向こう(米国)でも、早めにキャンプ地に行って、体を動かしていた。普段通りの感じだよ。基本的に、コースに逆らわずに打つことを考えている」。新天地で必要以上に自分を良く見せようとする気負いはない。昨年までの流れを継続したデモンストレーションで抜群の好印象を残した。勝負強そうな新4番候補。ますますキャンプインが楽しみになってきた。【田口真一郎】
<阪神の主な外国人選手の日本初打ち>
◆バース(83年)マウイキャンプ3日目に打席に立ったが、53スイングでヒット性は3本。太り過ぎの体形が目立った。
◆フィルダー(89年)安芸キャンプ初日の2月1日、雨天練習場に登場。不慣れなアーム式マシンに5球空振りも約100スイング。ヘッドの速さが光った。
◆オマリー(91年)2月10日に安芸キャンプに合流し、59スイング。よい角度の打球には「イッツ・ホームラン!」と自己アピール。
◆マートン(10年)来日翌日の1月29日、甲子園室内練習場へ。60スイングすべて芯で捉える技術を披露。右手だけ、左手だけでも打つなど、独自の調整。
◆ゴメス(14年)夫人の出産などで来日が遅れ、2月11日に沖縄・宜野座キャンプ室内練習場で始動。オマリー打撃コーチ補佐相手に、40スイングで柵越え性を19本放った。



