オリックスの新外国人ゴンザレス・ヘルメン投手(29=ロッキーズFA)が明日2月1日のキャンプインに備え、30日夕刻に大阪空港に到着した。来日前に、カブス傘下3Aの同僚だった阪神マテオから日本野球の情報を仕入れ、同じドミニカ共和国出身の阪神メンデスとも情報交換。「マテオからは日米の野球の違いや日本野球について教えてもらった。メンデスとも話したよ」と旧友のサポートも得て新天地にやってきた。

 昨秋の高知キャンプで入団テストを受け、11月12日の韓国LGとの練習試合で2回無安打無失点。実戦投球で、福良監督ら首脳陣の高い評価を勝ち取った。最速158キロと言われる快速球を持ち、メジャー通算129試合登板の実績がある。昨季もロッキーズで40試合に投げており、中継ぎで「勝利の方程式」の一翼を担うことを期待される右腕は「シーズン中は97マイル(約156キロ)くらいになってしまうけど、一番自信のある速球を見てほしい」と胸を張る。

 25日には夫人の分娩(ぶんべん)に付き添い、第1子となる長男ガリエル君の誕生を見届けた。他の外国人投手より少し来日は遅れたが「名前もぼくがつけたんだ」と父親の初仕事も終え、春季宮崎キャンプにも間に合った。「ドミニカでしっかりトレーニングをしてきた。野球の準備はできている」と自信の笑顔を見せたヘルメン。宮崎で入団会見を行い、再び快速球を披露する。【堀まどか】

 ◆ゴンザレス・ヘルメン 1987年9月23日、ドミニカ共和国グアイマテ生まれ。07年にメッツと契約し、13年にパイレーツ戦でメジャーデビュー。同年メジャー初勝利を挙げる。その後、カブス、ロッキーズでメジャー登板を果たし、通算129試合で3勝3敗3セーブ4ホールド。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。