中日ドラフト2位京田陽太内野手(22=日大)が銀メダリストから刺激を受けた。2日、北谷球場に隣接する陸上競技場でランニングメニューに取り組んでいると、横のトラックで昨年のリオ五輪陸上400メートルリレー銀メダリスト山県亮太(24=セイコーホールディングス)がさっそうと追い抜かしていった。50メートル5秒8という京田は「めっちゃ速かったです。ああいう風なきれいなフォームにしたい」と羨望(せんぼう)のまなざしを送った。

 チームは走塁改革に取り組み、走塁練習にも力を入れている。願ってもないお手本が、同じ施設で快足を磨いていた。即戦力内野手は「プロで、これまで知らなかったベースランニングを教えてもらった。持ち味を生かしていきたい」。京田だけでなく、竜の俊足たちも目を奪われた。二塁を狙う亀沢は山県と言葉を交わした。「どういう感覚で走っているのか聞いた。足が接地する時間を短くすることだと言っていた」と極意を吸収していた。