ヤクルトのドラフト1位、寺島成輝投手(18=履正社)が、2軍落ちする可能性が出てきた。沖縄・浦添キャンプ第3クール初日の11日、キャッチボール中に左足内転筋に張りを訴えブルペン入りを回避。寺島は「違和感があったので、大事をとって(ブルペンは)やめました。走れますし、特に問題ありません」と話したが、午後の野球教室に参加しなかった。今日12日に沖縄でMRI検査を受け、今後の練習参加は状態を見て判断される。

 寺島は1月の新人合同自主トレでは走り込み中心のメニューで体力強化に励み、持久走では新人7人の中で常にトップだった。球団の高卒新人では8年ぶりとなる1軍キャンプに参加し、第2クール初日(6日)にプロ初のブルペン入り。8日は座った捕手にキレのある直球を投げ込み、首脳陣の評価を上げていた。

 真中監督は「少しでも問題があれば1軍に置いておく必要はない」と、検査結果次第では宮崎・西都市の2軍キャンプでリハビリを行う可能性を示唆した。離脱となれば3月の実戦デビュー、開幕1軍入りは絶望的な状況となる。監督は「順調に来ていたので残念。早く投げられるようになってほしい」と話した。