オリックスの新外国人フィル・コーク投手(34=パイレーツ)に、試合中の放送禁止用語の使用禁止令が球団から出された。闘志あふれる左腕は、ブルペンやフリー打撃登板で意図しない球が行くと「F○○K」など、放送禁止用語を連発。横田国際渉外部長は「自分への叱咤(しった)激励だとわかっていますよ。でも、侮辱行為と取られては何にもなりませんから」と“禁止令”の意図を説明。先発の一角を期待するだけにアクシデントは未然に防ぎたい。一方でコーク本人は「オレが熱くなるのはブルペンだけ。試合ではそうはならない」と涼しい顔。昨年、米国での登板を観戦した渉外担当も「そういう姿は見ませんでした」と証言する。

 きょう12日、宮内オーナーも観戦する紅白戦にコークは来日初登板初先発する。「シャウトするとしたら、死球のときだけ。味方にケガをさせては大変だし、自分の思う球を投げられていないということだから。ヒットを打たれたって何も言わないさ」。ほえてオーナーを仰天させるのか、クールなマウンドさばきを見せるのか? 注目のデビュー戦になる。【堀まどか】