DeNAのルーキー笠井崇正投手(22=ルートインBCリーグ信濃)が15日、沖縄県宜野湾市で行われた韓国ハンファとの練習試合で2回を完璧に抑えた。7回から登板し、先頭打者から4者連続三振。最速147キロの直球に加え、フォークボールとスライダーにも空振りを取れる切れがあった。ラミレス監督は「ビッグインパクトを残してくれた」と笑顔でたたえた。

 北海道・旭川西高から早大に一般入試で進学したが、野球部には合わずに入部2日でやめた。その後はサークルなどで野球を続けただけ。それでも「野球をやりきろう」とトライアウトを受けて独立リーグ入りした。179センチ、93キロのがっちりした体格からの球威は十分で、育成ドラフト1位で指名された。

 当面の目標は支配下登録だ。朝、ホテルの部屋には2軍の浅野投手コーチの置き手紙があった。「しっかり腕を振ってこい」。激励に応えて力投し「うれしいけど、ずっとこういう投球を続けていかないといけない立場」とりりしい表情で話した。