西武からFA移籍した開幕投手候補の楽天岸が、闘将から「愛の喝!」を受け取った。15日、沖縄・金武町でブルペン入り。宝刀カーブを交えて83球を投げ込むと、投球中に楽天星野副会長が現れた。

 星野副会長が、岸の投球を直接視察するのは、楽天に入団後初。捕手の後ろや、投球の背後から熱視線を送り、言葉を交わした。

 「今日が一番感じが良かったと言っていた。あの程度で感じ良かったのか!」と一喝。すぐに笑みを浮かべながら「長年やっているから、自分のペースでやればいい」と、柔和な表情で付け加えた。

 岸のFA宣言後は、交渉解禁日に直接出馬。「彼は東北の星。もう1度、奇跡の扉を全開にしてほしい」と口説き落とした。“恋人”の加入で厚みを増した投手陣を見つめ「先発がどれだけゲームをつくってくれるか。ゲームをつくったら、おもしろい」と躍進への手応えを感じていた。