中日柳が15日、2回無失点で実戦デビューを飾った。韓国・KIAとの練習試合(北谷)の5回に3番手で登板。実戦での対応力の高さを見せた。

 「相手は韓国のチームですが高ぶってくるものがありました」。先頭打者に2ストライクから外そうとして甘く入った直球を打たれた。ミスから始まったが、すぐ得意の一塁けん制で刺し、立て直した。再び2死一塁になったが、7番打者に同じ2ストライクから3球勝負。「三振を取りにいった」と今度はスライダーを低く投げきり空振りを奪った。

 6回は完全に落ち着きを取り戻し3人で片付けた。カーブ、スライダー、直球と3つの球種で三振を奪った。最速は139キロだったが、キレ味は十分で打者を押し込むシーンもあった。

 「ある程度厳しいコースを突けた。0点はよかったけど、まだまだできると思う。打ち取りにいった球で打ち取れなかったりした。低く強い球を投げられるようにしたい。次は今日より、いい内容になるようにしたいです」。順調な第1歩を踏み出し、笑みがこぼれた。【柏原誠】