若鷹よ、もっと覇気を出せ! ソフトバンク倉野投手統括コーチ(42)が15日、A組に抜てきしている若手に苦言を呈した。キャンプ休日のこの日、歯がゆい思いを明かした。「ガツガツしたものが足りない。生き残ろうという強い気持ちがない。シーズンが始まってからは、このチームではちょっと試してみようとはならない」。13日には若手を集め、直接思いを伝えた。

 投手陣の底上げを目標に和田以外すべてのベテランはB組スタート。松本裕、高橋のドラ1コンビに笠原、島袋、石川、育成吉本ら実績がない投手を抜てきした。だが、緊張からか練習中の声も小さく、ミスをしないように小さくまとまろうとする姿が、倉野コーチには不満だった。

 摂津、中田、松坂、五十嵐らは次の21日からの第5クールからA組に合流する予定で、若手たちは今日16日から始まる第4クールでふるい落としにかけられる。12日に右足首を捻挫した加治屋がまずB組に降格した。今日16日の紅白戦では松本裕、高橋の2人が先発。両軍で10人の投手を試す。工藤監督も「総合的に判断したい」と絞り込みに入ることを口にした。若手に残されたチャンスは残りわずかだ。【石橋隆雄】