巨人高橋由伸監督(41)が16日、春季キャンプでは初のノックを行った。井端内野守備走塁コーチと交互に1時間、計347球を一塁阿部、三塁村田、遊撃坂本勇に浴びせた。11日には宮崎キャンプを訪問した長嶋茂雄終身名誉監督(80)から「勝つ、勝つ、勝つ、勝つ!」と元気の注入を受けた。この日は監督自ら、就任直後の15年秋季キャンプ以来となるノッカー役を務め、さらに一体感を高めた。

<巨人監督の春季キャンプノック>

 ◆長嶋監督 97年、西武から移籍1年目の清原にマンツーマンで55分間268本のノックを行った。清原は「めっちゃ、しんどかったです。すごい打球がきてました。でも受けたくても受けられない人がいるんですから、僕は幸せ者です」と話した。現役時代の背番号3を再び背負った00年には、そのお披露目に合わせて広島からFA加入した江藤に223本のノックを敢行。また79年オフには地獄の「伊東キャンプ」で当時若手だった篠塚、中畑らをノックの雨で鍛え上げた。

 ◆原監督 07年の宮崎キャンプ第2クール初日に日本ハムからFA移籍1年目の小笠原に「ヘイ、ガッツ!」という掛け声で、約30分間80球のノック。初の沖縄キャンプとなった11年には、坂本らに1時間約400本を浴びせた。