“新幹線ボール”で2桁勝利だ。DeNAの新外国人フィル・クライン投手(27=フィリーズ)が中日との練習試合(北谷)の5回に来日初登板。見逃し、見逃し、空振りで3者連続三振を奪った。ラミレス監督は「メッセンジャー(阪神)に似ている。2桁は必ず勝つ。(この時期に)そう思ったのは初めて。体が大きくて(球は)新幹線が来る感じ。自分が打者でも苦戦する」。2000安打打者の目線で絶賛した。

 201センチの大型右腕は、最速153キロの直球に切れのある変化球を交えた。三振はチェンジアップ、直球、ツーシームと違う球種。「感触は良かった。三振を取れたのは良かったけど1イニング15球以内を目指している」。ボール球は13球中4球と制球も抜群だ。この日は同じ新外国人ウィーランドも1回無失点、エリアンも本塁打。外国人の1軍争いに、ラミレス監督は「うれしい悩み。去年はこういうことがなかった」とご満悦だった。【斎藤直樹】