広島堂林翔太内野手（２５）が、ロッテ戦で２番打者としてつなぎの打撃をみせた。

　１回無死二塁から追い込まれながら外角に逃げるスライダーを見極めると、次の外角直球を一、二塁間にはじき返し、チャンスを広げた。２回の第２打席は風にも乗って右中間を深く破る三塁打。マルチ安打の働きだった。試合後は「いい見逃しが数多くできている。いい内容を求めて肩の力が抜けているのが、いい結果につながっている」とうなずいた。前日２３日ＫＩＡとの練習試合に続き、２試合連続マルチ安打となった。

　８得点の試合に、緒方監督は堂林の名前を挙げた。「初回からいい攻撃ができた。特に堂林は追い込まれながらつなぎの打撃ができたのが大きかった。あれが今年の成長を感じさせる１本だった。その後も甘い球を長打にしてくれた。いいね。続いている」。鈴木誠也外野手（２２）がＷＢＣで抜けた外野の中で存在感を示している。【広島担当　前原淳】

広島対ロッテ　１回裏広島無死二塁、堂林は右前打を放つ（撮影・前岡正明）

　２５日の侍ジャパンとの練習試合で先発マスクを被るソフトバンク甲斐拓也捕手（２４）が２４日、休日を返上し、先発する東浜と室内練習場でキャッチボールを行った。

　「（相手が侍ジャパンなので）気は使いますけど、しっかりアピールしたいと思います」。

　今キャンプ中、好調な打撃の練習にも精を出すなど、準備に余念なし。これを聞いた達川バッテリーコーチも「偉い。素晴らしい」と話し、女房役としての気遣いに目を細めた。【福岡吉央】