プロ野球のキャンプ25日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。


阪神北條2発「継続したい」遊撃奪取だ

<オープン戦:日本ハム3-11阪神>◇25日◇名護

 遊撃の座を狙う阪神北條史也内野手(22)が、オープン戦初陣となった日本ハム戦(名護)で12球団最速弾を含む2本塁打を放った。

 3回1死一塁。3球目に一塁走者の江越がスタートを切った中で、外寄りのツーシームを強振。快音を残した打球は追い風に乗って、透明度ある海が望める左中間席に飛び込んだ。「センター返しを意識していた。風にも乗ってくれた」。

 8回にも内角の直球に対応して左翼ポール際へ。12球団17年オープン戦1号だけでなく、2発発進となったが「スイング自体も悪くないので継続したい」と気を引き締めた。【阪神担当 山川智之】

日本ハム対阪神 3回表阪神1死一塁、北條は左中間越え2点本塁打を放つ(撮影・加藤哉)
日本ハム対阪神 3回表阪神1死一塁、北條は左中間越え2点本塁打を放つ(撮影・加藤哉)
日本ハム対阪神 8回表阪神無死、北條はこの試合2本目となる本塁打を左越えに放つ(撮影・加藤哉)
日本ハム対阪神 8回表阪神無死、北條はこの試合2本目となる本塁打を左越えに放つ(撮影・加藤哉)

ヤクルト中村、課題のバットで3安打

<オープン戦:ヤクルト0-6ロッテ>◇25日◇浦添

 ヤクルト中村悠平捕手(26)が、ロッテとのオープン戦で3打数3安打と気を吐いた。

 2回の第1打席、大嶺祐から右中間への二塁打。5回は先頭で中前打、7回には南から右前打を放った。中村は「3安打は素直にうれしい。強引に振り回さないで、センターから右にライナー性の打球を打つことを意識していた。ひと振りで仕留めることができた」と振り返った。

 昨季は打率1割8分7厘と不振に陥り、正捕手の座を脅かされた。不動のレギュラーへ、オープン戦初戦から課題の打撃でアピール。「去年の悔しさは一生忘れてはいけない。打つほうも守るほうも両立して、レギュラーをつかみたい」と燃えていた。【ヤクルト担当 鹿野雄太】

7回裏ヤクルト2死一塁、この日3本目となる安打を放つ中村(撮影・横山健太)
7回裏ヤクルト2死一塁、この日3本目となる安打を放つ中村(撮影・横山健太)

ソフトバンク真砂、積極走塁で決勝点

 ソフトバンク真砂勇介外野手(22)が侍ジャパン相手に、決勝点となる先制のホームを踏んだ。

 5回1死から千賀の初球直球をとらえ、チーム初安打となる右前打を放つと、すかさず二盗を決め、塚田の中前適時打で生還した。

 「追い込まれると厳しいので、ファーストストライクから積極的にいこうと思っていた」

 4回までチームは無安打。一、三塁コーチの鳥越コーチと村松コーチから「俺ら暇やぞ」と言われ「ベンチもそろそろ走者を出そうという雰囲気になっていた」という。積極走塁は今季のチーム方針でもあり「いいスタートを切れたことは収穫になった。足を使える強みは生かしていきたい」と、振り返った。【ソフトバンク担当 福岡吉央】

5回表ソフトバンク1死二塁、塚田正義の先制中前適時打で生還する真砂勇介(撮影・栗木一考)
5回表ソフトバンク1死二塁、塚田正義の先制中前適時打で生還する真砂勇介(撮影・栗木一考)