鳥谷と遊撃争いを繰り広げる阪神北條の開幕ショートが有力な状況になった。沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた金本知憲監督がMVPの1人に北條を挙げて絶賛。

 「今、一番いいスイングをしている。トリが7対3で勝っても(起用は)ないぞ、と言っている。(北條は)数少ない右打者で打てるようになったでしょ? 使わないわけにはいかない」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -今キャンプの印象は

 金本監督 若手選手の底上げを課題にしていたが、去年の秋のキャンプから、シーズンオフにかけて、しっかりと体作りをしてきてくれて、成果が出始めている。

 -ナインをかなり鍛えたが大きなケガがなかった

 金本監督 大きなリタイア、シーズンオフに何もせず、動けないという選手はいなかった。あの練習メニューでよくリタイアしなかった。おれが現役なら、すぐにリタイアしている。

 -目立った選手は

 金本監督 野手で言えば、高山、北條、中谷ですね。この3人は特に目立った。投手は青柳も球威が増している。新人の小野。秋山は年数がたっているが、まだまだいけるぞという力はつけてきた。

 -新人や外国人ら新戦力は

 金本監督 小野の存在が大きいと思っている。先発、中継ぎ、まだ決めかねている。非常に戦力になってくれそうな気がする。

 -オープン戦が始まる

 金本監督 選手たちがもっといいモノを出せる環境を整えてね。しっかり練習もさせて、それで競争させるのが大前提。レギュラー陣は固まっていないチームなので、チームとして、こう戦うというのは決めづらい状況ではある。

 -去年は開幕の打順をギリギリまで決められなかった

 金本監督 決めたいけど、今のレギュラーが2人しかいないチームで、固定して戦うのは無理ですよ。ある程度は考えているが、今からこれでいくというのはできるわけがない。巨人や広島ではないんだから。