阪神金本知憲監督(48)が、守備のキャンプやり直しをコーチ陣に命じた。就任2年目の春季キャンプを「80点」と自己評価。若虎の成長は収穫だったが、足りなかった20点に拙守を挙げた。「実戦でいきなり6失策。外野の中継ミス、投内連係でもあった。(甲子園に)帰ってから、もう1回キャンプのやり直しと言えば、語弊があるが、徹底してやっていきたい」。2月22日の紅白戦では、上本や北條、中谷らがミスを連発し、合計6失策と荒れた。

 ミスはつきものではあるが、未然に防げるものもある。「北條にしてもポロポロ、目立った。紅白戦でも(全体的に)いいプレーもあったが、やっぱり守りは100%に近い状態に持っていかないと。中継ミスとかは、やればできるから。技術的に未熟かもしれないが、シートノックでも外野からの返球は悪い。横にそれることが多い」と苦言を呈した。

 2月28日で宜野座キャンプは終了したが、帰阪後も守備強化を目的に、“甲子園キャンプ”を継続する。「試合がない時はやりますよ。2日ぐらいあるのかな。投内連係とか内外野のノックはやるように指示している」。オープン戦のない日を利用して、守備練習に時間を割く考えを明かした。昨年、チームはリーグワーストの97失策を記録。守備力向上は課題の1つで、早朝特守などにも時間を割いてきた。だが指揮官を満足させるレベルには届かず、鬼の追試が施される。