オリックス宮崎キャンプ最終日となった2月28日のロッテ戦で、成長株の吉田正が2安打締めだ。5回は無死一塁で左中間へ適時二塁打。これでキャンプ実戦全10試合で6打点とし、3本塁打と合わせて“チーム2冠”で1カ月を終えた。

 「けがなくできたのは良かった。去年と違うところを見せられた。これからもベストな体を維持していきたい」。ルーキーだった昨年は故障離脱したが、今年は無事に完走。そこに一定の満足感があったようだ。

 6回にも痛烈な中前打を放った。ただ打撃内容に「まだまだ」と不満そう。1回は関谷の内角球に詰まって三邪飛。「これからあそこを攻められるのかなと思う。ただ苦手じゃないので」と対策を練るつもり。福良監督は現時点の構想で3番を任せる考えを明かしている。成長を続ける若き主砲に「このままいってくれたら」と期待した。