昨年11勝を挙げ、3年目の今季、さらにレベルアップを期す。精度を上げている武器が効果的に決まる場面もあった。回を重ねると自分らしさを取り戻し、3回1死走者なし。空振り三振を奪った6番堂上へ織り交ぜたカーブは、見逃し、ファウルでストライクを取った。「そこそこ思ったところに投げられた」と、振り返ったが「けど、収穫ではない」と厳しく言った。

 自身初の開幕マウンドへ、意欲を見せる。「そこは変わらずアピールしていかなくてはいけない」と、攻めの姿勢を貫く。「こういう投球はもったいない。次はもっといい投球をしたい」。開幕まであと1カ月を切った。チャンスは狙い続ける。【保坂果那】

 ▼日本ハム有原の1イニング被安打 2日の中日とのオープン戦(札幌)で初回に自己ワーストの7安打4失点。公式戦、日本シリーズ、CS、オープン戦を含めて、有原のこれまでの1イニング最多被安打は6。16年3月13日阪神とのオープン戦(甲子園)で先発し6回の1イニングで6安打、4失点した。当時は先発し5回まで1安打に抑えていたが6回に2死から5安打を浴びるなど崩れた。