慣れた京セラドーム大阪で、待望のタテジマデビューだ。FA加入した阪神糸井が今日14日のオリックス戦に出場することが13日までに決まった。コーチ会議で首脳陣からゴーサインが出て、「3番指名打者」で先発することが濃厚だ。昨年までの本拠地が移籍後、初実戦の舞台になる。心境を問われた糸井は「まあまあ、(楽しみは)あるよ」と控えめながら、待ち切れない様子だ。

 キャンプ直前に右膝を痛め、慎重にリハビリを続けてきた。フリー打撃はすでに再開し、12日の巨人戦では初めてセンターの位置でシートノックに参加した。強烈なレーザービームを披露し、甲子園のファンを安心させた。3月中旬の初実戦はシーズン開幕を見据え、慎重を期した結果だ。本屋敷トレーナーは「まだ生きた球を打っていないので。後は実戦でどれだけやれるか」と話す。当面は指名打者や代打の出場になる見通しだが、リハビリは「卒業」の状態まで回復した。

 糸井が打線に加わることで、開幕を見据えた打順編成が可能になる。金本監督は「そこがハマりやすいのかな」とシーズンの3番起用を示唆。今日からのオリックス戦では福留や原口との主軸そろい踏みとなる可能性がある。北條&高山の1、2番コンビとの融合も楽しみだ。今季最大の目玉補強が金本阪神にどんな化学反応をもたらすか。「超人」の虎デビューで、開幕に向け、ボルテージは一気に上がる。