前中日の川上憲伸投手(41)が19日、CBCテレビ「サンデードラゴンズ」に生出演し、現役引退を正式に表明した。右肩の故障に悩まされ、15年限りで中日を自由契約。その後は所属先がなく、野球評論家としても活動していたが、引退表明はしていなかった。「ユニホームを脱ぐ決意をしました。お世話になった方や声援をくれたファンの皆さんに感謝しています」と笑顔であいさつ。思い出の出来事には02年8月の巨人戦(東京ドーム)の無安打無得点試合を挙げた。

 徳島商高、明大を経て98年ドラフト1位で中日入り。初年度に14勝で新人王。04年は最多17勝でリーグ優勝に貢献。沢村賞とMVPも受賞した。08年オフにブレーブスにFA移籍し、メジャー通算8勝22敗。12年から中日に復帰し、14年は球団最多7度目の開幕投手も務めた。日本通算275試合、117勝76敗。

 今後も野球評論家として活動を続ける。