オリックス2年目の吉田正が不振のトンネルを抜けた。中日戦の1回に四球で19打席ぶりに出塁。5回は内角球を詰まりながら左前に落とし、5試合ぶり安打を記録した。「バットが振れてきている。良くなっているし、もう悪くならない。落ちるところまで落ちたんで」と、どん底からの回復を宣言。福良監督は「スイングも良くなっている。結果よりも内容が良かった」と振り返った。

 腸炎や自打球の影響で3試合ぶり出場だった新4番候補ステフェン・ロメロ外野手(28=マリナーズ)も1回に適時打。2試合連続無得点だったチームに先制点をもたらした。「走者をかえして流れを引き込みたかった」。自打球対策に足の保護面が広いレガースを着用して不安を取り除いた。腰痛の安達が2試合連続欠場。遠征中のチームをいったん離れたのは気がかりだが、打線の歯車が少しずつかみ合ってきた。