「あゆ原」が、開幕1軍を決めた。楽天ドラフト5位の森原康平投手(25=新日鉄住金広畑)が、3者凡退で試合を締めた。

 1点リードの9回から5番手で登板。先頭・宮崎を内角高め146キロ直球で空振り三振に仕留めると、リズムに乗った。次打者の白崎に対しては、外角低め147キロ直球で見逃し三振。最後は、関根を同じく外角低め146キロ直球で右飛に片付けた。梨田監督は試合後、「間違いないでしょ」と開幕1軍入りを明言した。

 これまでオープン戦5試合に、中継ぎとして登板。6イニングを3安打、自責1と、新人らしからぬ活躍を見せてきた。さらに四死球は0。昨季まで中継ぎ陣が不安定と言われてきたチームの中で、一躍スポットライトを浴びている。報道陣から梨田監督の話を聞いた森原は、「マジっすか? 身近な目標にしていたことなので良かった。次回登板も結果を残したい」と、目を輝かせた。

 開幕1軍のステージをつかんだことで、念願の“共演”を果たす。歌手浜崎あゆみの大ファン。登場曲には同歌手の「Boys&Girls」を使用することを決めている。Koboパーク宮城での登板時には、「輝きだした…」のフレーズがスタジアムを彩る。「昔に比べてファンが減っていると思うので。少しでも増えてくれるといいです」と宣伝部長としても働く「あゆ原」。25歳・オールドルーキーの「SEASONS」が始まる。【栗田尚樹】