楽天安楽智大投手(20)が23日、開幕絶望となった。前日22日のDeNA戦前の練習で負傷し、都内の病院で右大腿(だいたい)二頭筋部分損傷と診断された。全治は6~8週間。開幕ローテ入りは決定的で、開幕2戦目の4月1日オリックス戦での登板が確実視されていた。梨田監督は「すごく期待していただけに、非常に残念。残ったメンバーで戦っていくしかない」と険しい表情で言った。

 開幕直前に、痛恨の離脱だ。昨季は15試合に登板して3勝。3年目の今季にかける思いは強く、オフはダルビッシュ(レンジャーズ)に弟子入りした。トレーニングやサプリメント摂取の方法を聞き、体調管理には気を使っていた。また、知人にボディービルダーを紹介してもらい、肉体改造も行った。キャンプから好調を維持し、オープン戦2試合で1勝1敗、防御率2・45と安定した成績を残していた。

 楽天の先発陣は、開幕投手に決定している岸が、この日のヤクルト戦で5回7奪三振で1失点と好投。侍ジャパンの則本を含め、安楽には「3本柱」としての期待がかかっていた。代役候補には4年目の古川が挙がり、26日の中日戦で先発予定となった。

 不安材料は野手陣にも広がった。アマダーと足立が、都内の病院でインフルエンザB型と診断され、ヤクルト戦を欠場。アマダーは22日のDeNA戦に出場していた。梨田監督は「ほかの選手が心配。これ以上、広がらないように祈るしかない」と頭を抱えた。