DeNAドラフト1位の浜口が、開幕カードで先発デビューを果たし、5回を4失点ながら自責点2の我慢の投球を見せた。

 1回だ。先頭打者に安打を許すと、2番坂口を遊ゴロ併殺に…のはずが倉本の失策。ピンチを広げ、4番バレンティンには打ち取った打球が、二塁ベースに当たりイレギュラーし中前同点適時打にされた。さらに5番雄平も遊ゴロ併殺…にはならず、その間に勝ち越しの失点を許した。アンラッキーの連続にも「最少失点で粘り切れば、その後の展開もなかった」と、自分を責めた。

 反省材料は明確にある。5回を投げ、先頭打者の出塁は4度。最速149キロの直球とチェンジアップで空振りは取れるが、自ら苦しい状況を招いたことは、課題。試合後、篠原投手コーチとも話し「先頭打者で苦しい展開につながっている。そこを打ち取っていこうと話をした」。3回の山田に浴びた2ランの場面も、先頭大引をストレートの四球で歩かせただけに、修正の余地はある。

 5回を6安打5三振4失点。勝敗はつかなかった。ルーキー一番乗りの白星は逃した。それでも、この日投げた97球の中に「ボール1球1球を振り返ってみると、通用しないというのはない」と、プラス要素もあった。課題と同時に手応えもつかんだデビュー戦となった。【栗田成芳】