大谷を封じて、チームに今季初勝利をもたらす。開幕3連敗中のロッテは3日、ZOZOマリンで全体練習を実施。本拠地開幕戦である4日の日本ハム戦は、侍ジャパン帰りの石川が先発する。相手打線の印象を聞かれると「いいですね。大谷君」と、開幕3連戦で12打数8安打の打率6割6分7厘という超絶好調男の名前を自ら切り出した。

 対策を問われ「(試合に)出ないことを祈ります。出ますか? 対戦、楽しみですね。お化けフォークで」と答えた。代表ではソフトバンク千賀にフォークの握りを聞いたそうだが「人が投げるのを見ても、よく分からない。僕には使えないですね」。登板前日に冗談が飛び出すほど、リラックスした様子だった。

 実際の大谷対策は“押し引き”がカギとなりそうだ。女房役の田村は「攻めて。逃げたら、やられる。1発にびびらない。内も投げないと抑えられない」と“押し”を強調した。一方で、英二投手コーチは「大谷君の前に走者を出さないこと。最悪、四球でいい場面と、勝負する場面を見極める」と、時には“引き”も大事と説いた。3連敗からの仕切り直しを、石川の右腕に託す。【古川真弥】