楽天先発の辛島航投手(26)がロッテ打線を7回2安打1失点に抑え、今季3勝目をマークした。

 抜群の安定感を披露した。初回から速球とカーブを両サイドに投げ分け、決め球のチェンジアップで相手打線を翻弄(ほんろう)した。15年10月2日以来、571日ぶりのロッテ戦勝利を手にした左腕は「嶋さんが、バッターに狙い球を絞らせないようにうまくリードしてくれた。序盤に点を取ってもらって助かった」と、自身の投球を冷静に振り返った。

 東京ドームでも通算4試合目にして初勝利。「(マウンドの)かたさは気にならなかったが、傾斜は結構あった」。不慣れなマウンドながらも、緩急自在の投球で見事にカバーした。チームトップタイの3勝目を挙げた辛島に、与田投手コーチは「前回の西武戦に続き、スピード差を使い、両サイドに投げ分けてくれた。抜群のピッチングをしてくれた」と称賛した。