先発合格をつかんだ。ヤクルトのルーキー星がプロ入り初先発。巨人相手にひるまなかった。1回、四球などから2死満塁の危機を招くも強気に投げた。打者石川を150キロの直球2球で追い込むと、最後は151キロ直球を外角低めへ投じて三ゴロに仕留めた。

 3球勝負に勝つとリズムに乗る。「2、3回くらいから巨人打線が真っすぐ狙いと感じたので、変化で外しながら真っすぐでもいけたのがよかった」と6回5安打2失点(自責1)。勝ち負けはつかずも、直球主体で堂々の内容だった。

 平常心で挑み続けた。3回には味方の失策から同点に追いつかれ、援護にも恵まれなかった。それでも「最少失点に抑えれば逆転してくれる。粘れたと思う」と歯を食いしばった。配置転換でめぐってきた登板機会に「1人1人抑える」と中継ぎと変わらず、目の前の打者を仕留めることだけに注力した。

 ローテ入りも確実にした。試合後、上々の結果に真中監督は「5試合の週があるのでそこら辺は考えるとして、来週はいけそうですね」と当面は先発として起用するとした。星は「次は勝てるようにがんばりたい」と次戦での初勝利を意気込んだ。【島根純】