阪神1番高山は「曲芸打ち」で先制劇を作り出した。

 1回無死、フルカウントから巨人菅野の内角低め150キロに食らいついた。腰を引きながらも、カットするようにバットを振り下ろすと、小フライは三塁後方のラインぎりぎりにポトリと落ちた。これが二塁打となって、3番糸井の適時打につながった。「しっかり腰を回して打てたら良かったけど、あれが精いっぱいでしたね」と苦笑い。7回には右前打を放って、2戦ぶりのマルチ安打を決めた。