金本阪神が3本塁打でがっちり首位キープや~! 同点の6回に中谷将大外野手(24)がプロ初の2試合連発となる4号V弾。「長打の中谷」と期待して5番起用した金本知憲監督(49)の采配にズバリと応えた。福留と鳥谷のベテランにも1発が飛び出す快勝で、貯金「9」で2位広島に2ゲーム差をつけた。

 覚醒を予感させる放物線だった。同点で迎えた6回表2死。中谷が甘いスライダーを捉え、左翼席へ運んだ。「信頼できるバッターが多いので、2アウトからでもつなぐ気持ちで打席に入った。いい感触でしたし、結果がホームランになってよかった」。昨年の自己最多に早くも並ぶ4号ソロ。これが決勝点になった。

 3番糸井、4番福留に続く5番打者は金本阪神のキーパーソンだ。新戦力のキャンベルは故障の出遅れから、その役割を果たす存在になっていない。そんな状況で、指揮官は長打力のある中谷と勝負強い原口をツープラトンで起用する方針を固めた。10日の巨人戦で1発を含む3安打猛打賞を放ち、狭い横浜スタジアムでは長打力がさらに生きると判断して、この日は中谷を先発で起用。プロ初の2戦連発に、指揮官も「そういうのを期待して出しているわけだから、期待通り。ホームラン、1発長打で。ナイスですね」とうなずいた。