日本ハムが今日30日からの交流戦で先発ローテーションを再編することが29日、分かった。2軍で調整中の有原に代わり、一時的に中継ぎに配置転換されていた高梨が交流戦2カード目の初戦となる6月2日阪神戦(甲子園)で先発に復帰。翌3日は中5日でメンドーサを投入し、4日は2軍で調整中の村田を抜てきする予定だ。3週にわたる6連戦となるセ・リーグ勢との対戦で、巻き返しへと向かう。

 借金返済、上位浮上に向けて、交流戦の先発ローテーションが再編される。大谷が不在の間、ローテの柱と期待した開幕投手の有原は、不振のため28日に出場選手登録を抹消。一時的に中継ぎに配置転換していた高梨の先発復帰が濃厚になった。栗山監督は「ブルペンにも本当はいてほしい。でも、先を見ているわけではないので」と、勝負手として高梨の先発復帰を選択した。

 開幕から7試合、先発ローテを守っていた高梨だが、自身2連敗後の19日オリックス戦から中継ぎにまわった。指揮官の「高梨らしさを取り戻して欲しい」という期待に、救援登板した4試合、5イニングを無失点と最高の形で応えた。「今の状況を考えれば、後先考えずに目いっぱいいくしかない」と栗山監督。交流戦2カード目の初戦、6月2日阪神戦での先発が濃厚だ。

 セ・リーグで広島と首位争いを演じている好調阪神に、まずは高梨で先勝したい。続く2戦目は、メンドーサが登板間隔を詰めて中5日で先発予定。3戦目は今季3試合で先発し、防御率3・31と安定している村田が、今日30日のイースタン・リーグのロッテ戦(ZOZOマリン)での調整登板を経て抜てきされる模様だ。

 今日30日から札幌ドームにDeNAを迎える3連戦は、勝てば4勝でチームの「勝ち頭」となる加藤から、斎藤、中村で臨む。交流戦前に背負った借金は8。栗山監督が「ここまでの戦いで、何とかしないといけないところ」と懸念していた先発陣の再編で、浮上のきっかけをつかむ。