野球殿堂入りした元プロ選手を対象にした学生野球資格回復研修特例が31日、都内で行われ、中西太氏(84)、平松政次氏(69)、山田久志氏(68)、村田兆治氏(67)、東尾修氏(67)、北別府学氏(59)、古田敦也氏(51)、佐々木主浩氏(49)の8人が受講した。

 講義はプロアマの歴史や新人獲得ルール、高校生の体の特性とケガ予防、指導者の役割など。

 元ヤクルト監督の古田氏は「技術を含めて次の世代に伝えたい。若い人たちの成長、刺激になればと思っている。高校野球の監督にもあいさつはしたいし、話をしてみたい」と言った。中西氏は「四国に帰ることもある。お遍路だよ。高校に行きたくても行けなかったから。野球への恩返しがしたい」と話した。

 アマチュア側の研修は行わず、日本学生野球協会にリポートを提出する。最短で6月20日に学生野球資格が回復され、高校生や大学生への指導が可能になる。