今日一番、豪華な対戦だった。巨人菅野智之投手(28)が21日、ヤクルトとの練習試合で今季実戦に初登板。

 ファンの声援が一気に高まったのは1回1死一塁、打席にヤクルト青木宣親外野手(36)を迎えた時だった。メジャー帰りの強打者との対戦。1球目、外角144キロ直球で見逃しストライクを奪った。2球目は121キロのスライダーでファウル。2球で追い込むと最後は135キロのシンカーを投じた。低めの1球をうまくすくわれ、左翼前へとはじき返された。今季初対戦は左前安打で軍配は青木に上がった。

 2回を投げて、2安打1失点。菅野は登板後、「青木さんにうまく打たれました。さすがメジャーリーグ」と舌を巻いたが「自分の中で燃えるものがある。今シーズン楽しみにしていきたい」と今後の対戦で雪辱したいと意気込んだ。【巨人担当 島根純】