巨人ドラフト1位の鍬原拓也投手(22)が先発し、6回1安打無失点、10奪三振で公式戦初白星を挙げた。

 初回、先頭の岡に中越え二塁打を打たれるが、姫野、横尾、森山を3連続三振。2、3回も最速149キロの直球を低めに集め、ともに3者凡退に切った。

 3点リードの4回1死から連続四球、2死を奪うも暴投が重なり2死満塁のピンチを背負う。それでも郡を二飛に打ち取り、しのいだ。5、6回も3者凡退で抑え、プロ最長の6回を87球で投げきった。

 前回登板の4月26日イースタン・リーグのヤクルト戦では3回89球3失点。セットポジションで制球を乱す場面が目立ったが、この日は修正能力の高さを示した。試合後、こどもの日ということもあり、球場に集まったたくさんの子どもたちを前に、ヒーローインタビューを受け「ほっとしています。4回に四球を出しても崩れなかったことが練習の成果だと思う。(10奪三振は)たまたまです。まだ始まったばかりなので、早く1軍の舞台でも勝ちたいと思います」と話した。

 三沢2軍投手コーチは「制球も良く持ち味を出してくれた。力みが出た部分もあったが、球が浮いた後も修正できていた」と評価した。