PLのOBがまた1人、球界から姿を消す。阪神は30日、緒方凌介外野手(28)に来季の契約を結ばない旨を通達した。緒方はPL学園から東洋大を経て12年ドラフト6位で入団。俊足、強肩、パンチ力のある打撃で期待されたが、ケガに泣かされた現役生活だった。通算51試合に出場し、82打数18安打で打率2割2分、2本塁打、2盗塁。今後については家族や両親と相談するとした上で「膝もこういう状態だし、野球は続けず…。自分のなかでは一区切りかな」と話した。

阪神での現役生活を振り返り、感謝の言葉を並べた。12年夏に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、手術を受けていたが指名を受け「ケガをしていた自分を導いてくれた阪神、関係者の方には感謝の気持ちでいっぱいです。どんな状況でも応援してくれたファンの方には感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

14年には「右膝半月板のクリーニング術」を受けた。今季はオープン戦で本塁打を放つなどしたが、1軍出場はなかった。参加していたフェニックス・リーグでは10月15日にスライディングで右膝関節を捻挫して帰阪していた。「ケガに始まってケガで終わる。自分らしいかなと思う。でも(今回は)矢野さんの超積極野球をやった上でのケガ。悔いはないです」とすっきりした表情で語った。

阪神の現役選手でのPL学園OBは福留だけになった。

また阪神は小豆畑真也捕手にも来季の契約を結ばない旨を通達。すでに通達していた西岡剛内野手、山本翔也投手、今成亮太内野手、西田直斗内野手に加え6選手となった。