昨夏を、ほうふつとさせる共演が実現した。日本ハムのドラフト5位柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)が、かつてのライバルに闘争心をかき立てられた。

千葉・鎌ケ谷で行われた新人合同自主トレで、吉田輝とプロ初のブルペン入り。甲子園優勝右腕は「緊張はなかったですね」と直球とカーブを交え30球。1球ごとに響いたシャッター音を物ともせず、堂々と投げきった。

ブルペン後には「どうだった?」と互いの感想を話し合った。吉田輝が「調子がよくなかった」と言うのに対し「気持ちよかった」と、すがすがしく振り返る余裕ぶり。「自分は意識しますし、お互いに上がっていきたいとも話をする。負けたくないですね」。登板中にチラ見するなど昨夏の甲子園決勝で投げ合った相手に再び刺激を受けた。

記念すべき1球目はカーブ。大阪桐蔭からのルーティンで「自分の体の状態が分かりやすい」とプロでも継続していく予定。今後は苦手意識のある硬いマウンドに慣れていくのが課題。「しっかり場数を踏んで、合わせていきたい」とプロ仕様へ変貌を遂げていく。【田中彩友美】