オリックスが今季最多16本安打ながら3点に終わり、投手陣の乱調も絡んで連敗した。先週日曜の今季未勝利を12試合で止めたが、またも黒星。

先発K-鈴木が3回に2点の援護をもらった直後に2失点。4回も2四球から2失点し、4回途中4失点で降板。「点を取った直後のイニングに失点してしまったこともそうですし、先発投手として長いイニングを投げることができず、申し訳ないです」と悔やんだが、誤算は先発右腕だけで終わらなかった。

3試合ぶりにスタメン復帰した吉田正の5回の適時打で1点差に迫り、3-4の7回を託した増井が西武打線につかまった。安打、連続四球後の無死満塁で中村に走者一掃の適時二塁打を浴び、終盤の反撃意欲は一気にしぼんだ。

打者4人から1死も取れず交代した守護神に対し、西村監督は「もう1度、下で調整してもらいます」と今季2度目の2軍降格を決めた。期限を設けず、復調が最優先になる。増井は「(球が)甘い、弱い、絞りやすいのが打たれた要因でしょう。本来のピッチングを取り戻してきてくれ、と伝えられました」と“無期限調整”で復調に取り組む。【堀まどか】

▼オリックスは西武を上回る16安打を放ちながら3-11で敗戦。延長戦を除き、パ・リーグで16安打以上で3点以下は01年4月18日ロッテ以来5度目の珍記録。すべて16安打で3点のケースで、9回試合で17安打以上して3点以下はパ・リーグではない。ちなみに、セ・リーグでは61年6月18日中日が阪神戦で17安打放って2-7で敗れている。