札幌創成初のプロ野球選手誕生の扉を開いた。中日6位指名の竹内は「ほっとしました。夢のようです」と笑みが止まらない。甲子園実績の無い、全国的には無名校。自宅から車で5分という近さで進学を選んだ高校への感謝の思いもあふれる。「創成高校を代表したということ。みんなもプロを目指して頑張ってほしい」と、後輩たちへメッセージを送った。

隣で喜ぶ遠田誠治監督(55)が6年間プレーした球団だ。入学時110キロ台だった最速を147キロまで引き上げ、この日を迎えるまでに成長させてくれた恩師からは祝福とともに、会見中に自身の体験から教訓を送られた。「僕は指名された時がゴールみたいになったけど、そうではない。ここからがスタートだという気持ちで頑張ってほしい」。その言葉に「気を引き締めてトレーニングしていきたい」と、しっかり受け止めていた。

小学生時代の夢をかなえた。札幌新川中央小2年から野球を始め、6年時に将来の夢をテーマに書いた作文にこう記していた。「中日ドラゴンズに入って、メジャーリーガーになる」。当時、アライバコンビのプレーを動画で見るのが好きだったため、好きな球団が中日だった。そんなチームで「早く1軍で投げられるように頑張ります」。夢を追い続ける。【保坂果那】