先発した西武平良海馬投手(20)が制球に苦しみ、3回6安打6四球5失点(自責4)と打ち込まれた。最速こそ152キロをマークしたものの、1回から四球を連発。3回には先頭から2連続四球で招いたピンチで打ち込まれ失点を許した。3回投げて球数は83球にまで増えた。試合は新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催。それでも「僕は気にならなかった。自分のことでいっぱいいっぱいになりすぎた」と周りを気にする余裕はなかった。

春季キャンプでは将来的な先発転向も見据えながら、先発調整で進めてきた。辻発彦監督は「課題が分かった。球数が多くなること。先発をやりたいと取り組んできた。見ていて非常に頑張っていると感じた。だから後ろになったからといってマイナスにはならない。大きなプラスになる。あいつには今年も(中継ぎで)投げてもらわないと困る。まだまだ成長できる」と、今季は予定通り中継ぎとして起用していく考えを示した。