セ、パ両リーグは22日、5年目の全日程が終了した「日本生命セ・パ交流戦」の観客動員数を発表、昨年より0・2%増の375万4428人と微増ながら4年連続での増加となった。1試合平均では昨年より55人増の2万6072人だった。

 交流戦は2005年の導入以降、少しずつながらも毎年、動員数を伸ばしている。だが、球団別では昨年に比べて増加したのは5球団にとどまり、残り7球団は数字を落とした。ことしのアップは、新球場がオープンした広島の大幅増に支えられたものだ。

 広島の1試合平均は2万4218人で、主催12試合でも昨年比40・0%の大幅増だが、マツダスタジアムで開催した9試合に限ると、昨年の本拠地での平均に比べて49・4%増で、新球場効果ははっきりしている。

 このほか大幅に増えたのは、チームの好調さと昨年のような雨による中止がなかったヤクルトが16・4%アップ。逆に大幅に減ったのは12・9%減のオリックスだった。

 過去4年間、最多動員を誇った阪神が6・4%減の4万486人となり2位に陥落。4万1686人の巨人が5年目で初めてトップに立った。

 リーグ別ではセが2万8001人で3%増だったのに対し、パは2万4144人で2・8%減と明暗を分けた。5年目を迎えて定着した交流戦だが、観客動員ではセの優勢があらためて浮き彫りとなった。

 [2009年6月22日18時0分]ソーシャルブックマーク