日本シリーズが始まる30日、初戦が行われるナゴヤドーム(名古屋市)は夜の試合開始にもかかわらず、朝から熱心なファンが球場に集まり、早くも盛り上がりを見せている。

 「始発で東京から来た」。名古屋出身で30年以上の中日ファン、会社員の川村峰男さん(50)はグッズショップでユニホームやメガホンを購入。「初戦なのでまずは勝利。ドキドキさせる接戦を」と期待した。いったん実家に顔を出し、ユニホームを着て、また球場に来るという。

 初戦のチケットは完売だが、わずかな希望を持って奈良から球場を訪れたファンもいた。

 球場近くのグッズショップは売れ行きも上々。午前10時の開店から、ファンで込み合い「シリーズで中日が勝利を重ねれば、売り上げにも効果的」と担当者はほくほく顔だった。

 富山県氷見市から訪れたロッテファンの小学6年内田嵐士くん(12)は父親と試合を観戦予定。「ロッテの自由な雰囲気が好き。なんとか勝って」と目を輝かせた。

 [2010年10月30日12時47分]ソーシャルブックマーク