13年開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会主催者である米大リーグ機構のポール・アーチー副会長は3日、日本の参加問題について「9月30日としていた回答期限は砂上に描いた線ではない。これからも対話の機会は持つが、準備は進めていく」と述べ、予選や本大会1次ラウンド開催地の選定に向けた手続きを開始したことを明らかにした。

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会は日本チームのスポンサー料の帰属を求めたが、主催者側が拒否し、日本側は回答期限とされた9月30日までに参加の可否を最終決定していない。

 第3回大会はこれまでの16チームから参加を28チームに増やし、12年秋には16チームによる予選を行う。同副会長は日本が参加意思を示す明確な最終期限については明言しなかったが「開催地が決定し、(日本に代わる)28番目の参加チームが決まった時点で、日本の参加はなくなる」と語った。また、第2回大会では約9億円あったとみられる日本のスポンサーやグッズの収入が入らない場合でも、大会は十分運営できるとの見通しを示した。