巨人の契約金超過問題に関する報道をめぐり、朝日新聞社は31日付朝刊で、読売新聞社に対し「事実に反する記述で名誉を損なった」などとする抗議書を送ったと報じた。読売新聞社は「抗議は不当な非難」などとした回答書で反論した。抗議書、回答書とも30日付で送付された。

 読売新聞社は27日付朝刊で、契約金問題に関して朝日新聞社が3月に報じた記事を誤報とした上で、前巨人球団代表の清武英利氏が内部資料を流出させた可能性が高いと結論づけた。さらに清武氏が朝日新聞記者に電話をかけた記録があることなどに触れ、「朝日新聞に持ち込む意図で資料を持ち出した可能性がある」と指摘した。

 朝日新聞社は抗議書で「誤報ではない」と主張。さらに「本社記者が清武氏の持ち出し行為を認識していたと印象づけるもので、事実に反する」などと批判した。