広島石井琢朗内野手(42)が27日、今季限りの引退を発表した。広島市内のマツダスタジアムで会見を開いた。「今季限りで引退することを、この場を持ちましてご報告させていただきます。悔しい思いしかないです。みなさん、悔いはないと言いますが、悔いだらけだと思います。今、こういう会見をしていることが1番悔しいです」と語った。今季から野手コーチを兼任し、7月9日に1軍登録を抹消されて以降は、コーチとして1軍に帯同していた。

 足利工から88年ドラフト外で、横浜(現DeNA)に入団。1年目の89年に1勝を挙げたが、92年に野手に転向。93年に三塁手としてベストナインと盗塁王を獲得し、98年は中心選手として日本一にも貢献した。06年5月11日楽天戦(横浜)で史上34人目の通算2000本安打を記録。投手で1勝した選手の達成は、川上哲治氏以外史上2人目となった。09年戦力外通告となり、広島に移籍した。通算2410試合、2430安打、102本塁打、670打点。