阪神で球団初のゼネラルマネジャー(GM)に就任した中村勝広氏(63)が6日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見し「責任の重さに身が引き締まる思い。一日も早い立て直しに尽力できれば」と7年連続でリーグ優勝を逃したチームの再建へ意欲を語った。

 監督を辞任した1995年途中以来の阪神復帰。補強などチーム編成で中心となるGMを「和田監督と球団社長、オーナーのパイプ役」と表現。5位に低迷するチームの課題には「真の4番が不在。そういう存在を見いださないと優勝争いに加われない」と述べた。

 任期は1年だが、南信男球団社長は「立て直すには時間が必要。3年はやっていただくつもり」と中長期的な視点で任せる方針を示した。

 阪神は今季すでに優勝の可能性も消えた。かつて監督も務めた中村GMがチーム編成の中心となり、来季へ向けた再建を目指す。