<阪神2-0広島>◇29日◇甲子園

 腰の張りで途中降板した21日以来の先発となった広島の前田健太投手(24)は、本調子には遠かった。チームは15年連続でAクラスを逃し、エースは「大事なところで勝てずに悔しい」と責任を背負った。

 投手3冠も厳しくなった。防御率は1・55で確定的だが、勝ち星は14勝でトップの内海に1差のままで、この日5個だった奪三振もトップの杉内(ともに巨人)に7差。2回に右内転筋の違和感の治療でベンチに下がる一幕もあった右腕は「大丈夫。ラスト1回、いい投球で勝って終わりたい」と今季最後の登板に闘志を燃やした。