プロ野球巨人の球団代表を解任された清武英利氏が取材に関わった書籍をめぐる仮処分で、知財高裁(塩月秀平裁判長)は16日までに、読売新聞東京本社の著作権を侵害したとして復刻本の販売を禁じた決定を不服とする「七つ森書館」(東京)の保全抗告を退ける決定をした。

 七つ森書館は特別抗告する方針。

 七つ森書館は「勤務時間中に作業をする余裕はなく、部下にも執筆させなかった」とする清武氏の陳述書に基づき「読売側には著作権がない」と主張。しかし決定は「他の執筆担当者は勤務中に執筆したことがあるとしている」と指摘し、七つ森書館の抗告を退けた。