プロ野球ヤクルトで3度の日本一に貢献し、日本代表の主将も務めた宮本慎也内野手(42)が25日、マツダスタジアムでの広島戦の試合前に、プロ19年目の今季限りで現役を引退する意思を明らかにした。
26日に東京都内の球団事務所で記者会見を開く予定で、球界からは引退を惜しむ声が寄せられた。
楽天・星野監督の話
いい指導者になるよ。優しさと厳しさを両方持ち合わせているから。内野手で42歳までやるのは大変なこと。いぶし銀がまた一人いなくなってしまったな。
DeNA・中畑監督の話
いつかは(現役引退が)来る。チームに迷惑を掛けないという立場を分かっているから。素晴らしい終わり方をしてほしい。大人の対応ができる人。
ヤクルト・小川監督の話
僕から言うことはない。あれだけの選手ですから。本人が決断したこと。ご苦労さんも何も、まだシーズン中。
広島・野村監督の話
(試合前練習で声を掛けられて)ことしで辞めますと。最後まで頑張ろうと話した。本人が決めたことなので。
広島・石井内野守備走塁コーチの話
寂しいね。若いやつが出てきているといっても精神的支柱。まだいけると思うけど、彼の立場的なこともある。(現役選手は)同学年は谷繁だけになってしまったね。
広島・前田健の話
敵チームだけど(自分は)PL学園高の後輩。僕の中では1、2位に入るくらい嫌な打者だった。初めて宮本さんを直球で三振に取れたときはすごい自信になった。もう一度対戦できたら。
日本ハム・栗山監督の話
間違いなく日本の野球を変えてくれた1人。ヤクルトを勝てる集団に変えてくれた。稲葉と一緒に毎日打ち続けている姿しか浮かばない。残念だけど、これからどんなものをつくっていくのか楽しみ。
日本ハム・稲葉(ヤクルトに同期入団)の話
本人の中で完全に覚悟を決めていた。寂しい気持ち。ずっと目標としてやってきた。年齢は(宮本が)上だけど、年を重ねるごとに味をすごく感じた。今季が終わったら「お疲れさまでした」とあいさつしようと思う。
ソフトバンク・五十嵐の話
(ヤクルトに)入った時からお世話になった先輩なので、すごく寂しい。丁寧なプレーに人間性が出ていた。投げていてすごく安心できた。
巨人・坂本の話
チームも違うのに、自主トレも快く引き受けてくれて、すごく感謝することがたくさんある。教えてもらったことは野球人生の財産。まだシーズンはありますが、お疲れさまでしたと言いたい。
阪神・新井貴の話
本当に尊敬しているし、いろんなことを勉強させてもらった。自分は大好きな先輩。残りの阪神戦で、宮本さんを目に焼き付けたい。