巨人OBで全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)前理事長の黒江透修氏(74)が15日、都内で記者会見を開き、同振興会の元幹部から訴えられた裁判で全面勝訴したことを報告した。

 11年に同振興会の西田孝之前専務理事、日本プロ野球OBクラブ支援センターの田幡博理事から、野球教室などで立て替えた費用485万円分の支払いを求められるなど2件の裁判を起こされたが、東京地裁は8月までに原告側の請求を棄却。1審で判決が確定した。

 黒江氏は「理事長職解任の報道も相まって、あたかも悪いことをしたかのように言い立てられたが、判決で完全に否定されたことで、潔白を伝えることができたと思っている」と名誉回復を喜んだ。