ナゴヤドームで1日に行われた中日-DeNAのオープン戦で、本拠地に集まった中日ファンはトランペットなどの鳴り物や応援旗を使った応援を行わなかった。

 球団は公式ホームページで、鳴り物などを使って観客を組織化する「応援団方式」について「日本野球機構と12球団などで組織するプロ野球暴力団等排除対策協議会の許可を得た団体でなければ行うことができない」と説明。その上で「今シーズンは、東海地区では正式に許可を得ている団体がない。現状、4団体が許可保留の状況にある」としている。今後も当面は鳴り物を使った応援は行われない。

 この日は中日ファンが拍手や指笛とともに歓声を送る一方で、左翼スタンドのDeNAファンからはトランペットや太鼓の音色が響いた。

 登板した中日の大野雄大投手(25)は「はっきり言って寂しい。(鳴り物が)あった方がいいのは間違いない」と話した。