巨人を応援する財界人が中心となり開幕直前のチームを激励する「燦燦(さんさん)会」が19日、都内ホテルで行われた。原辰徳監督(55)は、次のように冒頭あいさつした。

 2014年度がスタートして、2月より一丸となり、同じ目標に向かって戦っています。開幕を8日後にした中、そうそうたる方々から激励を受け、さらにチームの勢いが増すと考えています。

 昨年は、日本一連覇をあと1歩、2歩で逃してしまいました。3勝3敗、あと1つで、逃してしまいました。1つの勝利を得ることができない悔しさを持って、キャンプを迎えました。

 1月31日のミーティングで「ジャイアンツの勢いは止まった。新しいスタートをする。昨年は、10あるうちの7くらいの勢いで終わった。そのまま7でスタートするつもりならば、ユニホームを着る資格はない。2、あるいは3からスタートする。幸い、球団創設80周年を迎える。新しい時代、歴史をつくる心づもりで」と言い、その中で、スタートしています。

 昨年のメンバーが残り、新戦力、新人、素晴らしいメンバー構成になっています。大竹の寛ちゃん。みんなにかわいがられている。しかし、堂々と戦っている。心強いです。まだ開幕投手、2戦、3戦と(選手には)言っていません。私の頭の中では、決まっています。この会が終わり、何日かして、おもむろに伝えたいので、ここではまだ、避けたいと思います。

 野手では井端、片岡、小林と、素晴らしい選手が入ってくれました。井端については、特に(坂本)勇人に大きな刺激になると思い、心待ちにしていました。確かに勇人の中でも、大きな存在となっていますが、井端が入って一番刺激が入って、若返ったのは高橋由伸です。2人は同級生。競うように、強い練習をしています。思い描いていたより、もう1つ、パワーを増したように思います。

 片岡は、いろんな球団から声を掛けられ、ジャイアンツの一員になれました。すでに何年もプレーしていたかのように、やってくれています。1つの悩みとして、片岡を開幕何番でスタートさせるか。これもまだ、伝えることはできません。

 チーム一丸となって、来週の金曜日から、長丁場になります。ジャイアンツ丸が出航します。日本一という港まで、かじを取りながら戦っていきます。